2018年11月8日号

 今年9月、75歳で亡くなった女優の樹木希林さん。全身がんであることを公表した後も“死ぬ死ぬ詐欺”と自らを笑い飛ばした▼「あとは、じぶんで考えてよ」「サヨナラ、地球さん」という生前の言葉とともに、舌を出した遺影や家族写真を大きく全面に使用した企業広告が先日全国紙の朝刊に掲載され、亡くなっても存在感が光る。紙面では「十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら」「面白がらなきゃやっていけないもの、この世の中」といった本人の言葉が続く▼人生100年時代、どう生きるか、どう死ぬかについて、自分の思い通りにできないこととは知りながらも、改めて深く考えてみる。(金)