2018年11月29日号

 横綱二人の休場からスタートした大相撲九州場所。稀勢の里の優勝が期待されたが一人横綱としての重責か足首の負傷なのか、初日から4連敗し途中休場▼8場所連続休場からの九月場所は、10勝を挙げたが万全の相撲ではなかった。相撲人生に大きな試練となった今年一年が終る。15歳で入門して以来努めた「休まない選択」は横綱の立場と向き合う中で、できなくなった▼連敗が続いても、横綱らしさでなく稀勢の里らしさで最後まで取り続けてほしいというファンの声援が目立つ▼19年ぶりの日本人横綱が進退を問われる来場所に向けて冬巡業でどこまで回復できるか。来場所こそ稀勢の里関の持ち味「粘り強さ」の相撲が見たい。(金)